タイに行ってきた(13)

あらまし

2018年の年末にタイに行ってきたお話です。

はじめから読む場合はこちら。 タイに行ってきた(1) - Baggage Claim

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Day3(6)

今日はこぼればなしです。

この日かその前の日か、夜ホテルに戻ったあととあるツレが現金が足りない!と言い出した。ATMを使うとクレカを使って現金を引き出すことができる(いわゆるキャッシング)とのことで、いそいそと部屋を出て行った。

ところがこのツレ、じきに帰ってきたと思ったらいきなりベットに倒れて寝こんでしまう。事情を聞けば、どうやらクレカをATMに飲みこまれてしまったらしい。どうがんばっても飲み込まれたクレカをATMから救出することは困難であるらしく、クレカの使用停止処理をする。本人はこのクレカにとても思い入れがあったらしく、ひどい落ち込みようであった。唯一幸いだったことを挙げるとすれば、このツレが落ち込む姿を見るのは我々にとってそんなにレアな光景ではなく、さらにそのたび「寝たら治ったー!」と翌日にはケロっとして元気な姿を見せてくれることに定評があったことだ。このツレにはその夜ゆっくりお休みしていただくことにした。

このツレの経験から学ぶべきことは大いにある。怪しいATMにクレカを突っ込まないこと、クレカの予備を持っておくこと、現金も最低限は持っておくこと、そしてこのツレの素晴らしいメンタルである(おかげで翌日以降も引きずることなく旅行を楽しむことができた)。もし読者に海外渡航の予定がある方がいたら、ぜひこの件を頭に入れて頂き、注意深く行動していただきたい(残念ながらこうしたリスクに対する注意喚起は、キャッシングの方法論を解説したブログ等ではあまり見受けられない)。惨事を繰り返さないことがツレのクレカにとって一番の供養になるはずである。

つづく。 タイに行ってきた(14) - Baggage Claim