警察のお世話になった話をまとめてみる(1)

あらまし

筆者は大学入学以降、恥ずかしいことに6回ほど警察のお世話になっています。 人より多いのか少ないのかはよくわかりませんが、笑い話として提供したいと思います。

過去記事の一覧はこちら。 記事一覧 - Baggage Claim

はじめての警察

2015年の6月のことである。 大学に入学しそうそうに免許を取得した筆者は、その1週間後には原付を手に入れていた。 大学とサークル活動が山の上で行われること、そして仙台の風の強さに辟易していた筆者にとって、 原付は夢のような乗り物だった。

納車して1週間。徐々に蒸し暑くなり始めていた仙台も、夜になると涼しい風が吹き気持ちがいい。 ふと青葉城址で夜景を見ることを思い立った筆者は、原付にまたがり一路まちのなかを駆ける。 夜22時を回っていたため、一部の信号は点滅灯火に変わっていた。 赤点滅の信号に出会った筆者は、しっかりと停止し安全を入念に確認した上で通過した。

しかしその後すぐ、後ろから不穏なサイレン音が聞こえてきた。 同時にミラーを見ると、赤色灯を回転させたパトカーが迫ってくる。 冷静に路肩に寄せてやり過ごそうとしたのが、驚くべきことにパトカーは筆者の原付のうしろにピタリと停車した。 中から40ほどのおじさんポリスメンと初々しさを感じる若き女性ポリスメンが降りてくる。

筆者「???」

ポリスメン「きみは一時停止をしなかった」

筆者「???」

ポリスメン「赤点滅のところで足をつかなかった」

足をつかなかった??? そう言われれば足はつかず、空中で静止しただけだったような気がする。 しかし足をつく・つかないの差が、本来の目的である安全確認に影響を及ぼすのだろうか。 若気の至りで疑問を呈してみるも、足をつかないと一時停止したことにはならないの一点張り。そんなの習ってない。 少なくとも自動車で同様の挙動を示していたら、間違いなく捕まるはずはないのである。

泣く泣く免許を出し、切符が出来上がるのを待つ。 整備不良と思しき無灯火のプリウスが脇を通過し、「なんで自分が!」という気持ちを刺激する。 一方少し冷静に、「ノルマが課せられているであろうポリスメンのために、自分は犠牲になってあげたんだ!」と都合の良い解釈をしてみたりもする。 ただ自身がどういう解釈をしようと、交通違反をしたという事実は変わるものではない。この事実は、自身の愚かさを責め立てる材料としては申し分ないものだった。

かくして、免許をとって一月もたたずに無違反の称号を剥奪された。 初心者は免許の点数がシビアな設定となっているため、以降うっかり違反はできない身となってしまった。 青葉城址で夜景を見る気力をすっかり削がれた筆者は、すごすごと帰宅。 いまいましい切符とおさらばするため、翌日すぐに銀行に行き反則金を収めてきた。9000円は当時の筆者にとっては痛い出費であった。

教訓:一時停止では足をつく

なおさらに腹立たしいことに、この交差点の運用が筆者が捕まった後に変更され、赤点滅が黄点滅になった。 黄点滅であれば間違いなく捕まることはなかったわけであり、またしても地団駄を踏むことになった。

2回目の警察

仙台の歓楽街にあるドンキにお買い物に行った。帰宅後、財布が無いことに気づく。 治安の悪いエリアで落としたのだから、早々に探すことを諦め、ドンキ最寄りの交番に電話をする。

筆者「もしもしポリスメン?財布落としちゃった」

ポリスメン「遺失物届け作るからいろいろ教えてクレメンス」

ポリスメン「念のためドンキにも聞いてみてくださいね」

まあ無理でしょーと思いつつドンキに電話すると、「ありますよ」と一言。 うわ恥ずかしい! 財布を落としたという緊急事態を鑑み、早々にポリスメンに電話したことが仇となった。 赤面しながら再度電話をする。

筆者「もしもしポリスメン?財布ドンキにあった」

ポリスメン「おめ」

かくして、財布は無事手元に戻った。中身も無事だった。

教訓:ポリスメンに電話する前によく探す

なおこの教訓は全く生かされず、後日似たような赤面案件に見舞われることになった。

つづく。 警察にお世話になった話をまとめてみる(2) - Baggage Claim