進路選択ものがたり(4)

あらまし

進路選択の思い出話です。

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なんでか20日に2記事一気に投稿されていた...

研究室生活

研究室での生活は過酷だった。 なんにせよ、それまで勉強を真面目にしてこなかったので、 教養レベルの線形代数や統計の知識がおぼろげ(というか無)だった。 同期や先輩方ができる人オーラをプンプン放っていたので、 周囲のマネをすることに全振りしつつ、心を入れ替えて頑張ってるという体で過ごした (1年耐えれば脱出できるという心強い事実が研究室に足を運ぶ原動力となっていた。)。

嬉しい変化

研究室に入り、生活の中心が研究に移ったことの他に、 もうひとつ大きな変化があった。 それはコースの同期たちと仲良くなったことである。 講義でグループワークを行う機会があったのだが、そこのメンバーに恵まれたことがきっかけとなった。 第7志望の研究室に配属されて残念なやつというキャラも相まって短期間で一気に親睦が深まった。 筆者のようなろくでなしに良くしてくれる皆には、感謝してもしきれぬ思いである。

夏休み

春学期は上述のグループワークに加え、ゼミや講義などがあり、猛烈な忙しさだった。 8月になってそれらが終わり、卒業に向けて卒論を書くのみという状態になった。

一応大学生活最後の夏だったので、ほどほどに息抜きの時間を作った。 お盆には台湾に行ったり、ZOZOマリンエルレ復活ライブに参戦したりと、 周囲の同期が院試勉強に励むなか羽根を伸ばしていた。 f:id:pur_usupr:20200324110819j:plain

ただ、卒論が終わらなかったらヤバいという気持ちはあったので、 予定がない日はカレンダーに関わらず研究室に来て、ぼちぼち研究のようなことを進めてみたりもした。

内定者研修

8月にはF社の内定者研修があった。 内容は割愛するが、タメになる内容というよりかは会社のカルチャーを植え付けられるような内容だった。 就活のときにはピンとこなかった、いわゆる旧態依然とした日本企業の体質を肌で感じることになり、そこそこブルーになった。 同期は皆思いやりにあふれるいい人たちだったが、 ちょっと飾らないと馴染めない感じがあり、この集団の中でラクに過ごせるとは思えなかった (終身雇用が前提の会社なので、10年20年一緒にやっていけるかというのは大事なポイント。)。

夜には社員の方を交えた飲み会があったのだが、 酒の勢いか、ひとりの社員さんが「こんな会社には来ないほうが良い」と口走るのを耳にした。 これは衝撃だった。 今から入ろうとしている人々に対して無遠慮な発言をしてしまうこともそうだし、 そのような社員さんを内定者の前にアサインする人事の方が何を意図したのかもわからなかった。 ただ飾らない本音を得たという意味で、ある意味有意義な時間でもあった。

つづく。 進路選択ものがたり(5) - Baggage Claim