進路選択ものがたり(3)

あらまし

進路選択の思い出話です。

はじめから読む場合はこちら。 進路選択ものがたり(1) - Baggage Claim

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焦りの就職活動の開始

就職活動を始めることにしたものの、時は既に12月。 世間一般の学生は自己分析と業界研究を終え、エントリーする企業を絞っている時期である。 時間がなかったので、この工程をすっ飛ばすことにした。 業界を適当に鉄道に絞り、 ナビサイトで目についたW社とF社のインターンに申し込んだ。 このときいろいろな業界を見なかったことが数多くの後悔を生む元凶となった。

就職活動の本格化

2月半ばに W社・F社のインターンに参加し、周囲の学生の気合の入りようを目の当たりにする。 売り手市場というキーワードとそこそこの大学にいるというのが危機感を削いでいた。 慌ててE社とM社の説明会に申しこむとともに、志望動機の準備などを始めた。学校主催の合同説明会に足を運んだりもしたが、いまさら別の業界を見ても手遅れという思いが強かったうえ、ピンとくる出会いもなかった。

F社の早期選考

F社では他の企業に先立って選考が始まり、3月の中盤にGDに参加した。 通常GDを突破すると複数回の面接を経て内定に至るのだが、 GDの直後電話があり、特別に次のステップを最終面接にする旨を告げられた。

特別ルートとか早期選考といったワードは魅力的で、 筆者も人事の方の甘い言葉に浮かれてしまった。 たいして志望動機を練り込むこともないまま、初めての(結果として最後の)面接に臨んだ。緊張して何を喋ったかは全く覚えていない。

研究室配属とF社の内々定

3月の末になり、研究室配属が発表された。 悪い予感は見事にあたり、厳しい指導で有名な研究室に決まった(8つある研究室のうちの第7希望にしていた)。すぐにゼミも始まり、とても就職活動で説明会や企業に足を運ぶ余裕はなくなった。

配属とほぼ同時期に、F社から内々定をいただいた。 W社やE社は面接前のリクルーター面談をボチボチとやっている最中で、内々定には程遠い(後日談だが、結局4月以降この2社から連絡をもらうことはなかった。いわゆるサイレントお祈りというもので、受験人数の多い会社にありがちな極めて迷惑な手法だ。)。M社など4月の頭にESを締め切る企業もあったのだが、それに向けて準備する気力もなく、F社から頂いた唯一の内々定を救われる思いで受諾し、就職活動を終了した。

つづく。 進路選択ものがたり(4) - Baggage Claim