進路選択ものがたり(7)

あらまし

進路選択の思い出話です。 書くのが億劫になってきたので、端折り気味に。

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周囲の反応

年末になり、内定辞退 & 大学院進学を宣言した。 コースのみなさまには「本当にバカ」など言われたが、顔を見るにたいそう喜んでくれたようだ。 同じ領域に興味を持った人々なだけあって、仲良くなってからはそれはそれは居心地が良く、 この方々ともう少しご一緒したいと思ったことも進路変更の一因だったりする。

大学院入試

大学院に入るためには院試と呼ばれる学力テストを受ける必要がある。 春に入学するためには、夏と冬の2回のどちらかでこれを突破する必要があり、 ほぼすべての学生は夏の院試を受験する。 冬は、夏の院試で落ちてしまった人を救済する意味合いが強いため、 夏と比べると受験者は殆どおらず、問題も難しくなっている。

卒論 vs. 院試勉強

冬の院試最大の厳しさはそのスケジュールにある。 卒論がひと段落するのが2月の中旬で、その2週間後に7科目の筆記試験と 小論文・面接が一気に行われる。 当然のことながら卒論と院試勉強を並行して進める(精神的)余裕はなかったため、 卒論が終わってから頑張ろうなどと思っていた。

しかし、いざ卒論が終わると謎の安堵感に包まれ、 呑気にレンタカーでお出かけしたり飲みに出かけたりとのほほんとした日々を過ごしてしまう。

院試に落ちた

多少は勉強していたのでまあ何とかなるだろうと思い院試を受けたのだが、 案の定不合格となった。 いろいろなツケが回ってきた感が半端なく、まあまあしょげた。

4月からの肩書がなくなるとそれはさすがにマズい!ということで、 研究生として大学院に出願することにした。 研究生とは、院試勉強のために早々と来日した留学生が研究室に所属できるように設けられている制度。 講義を履修できないなど幾らかの制約はあるものの、 一見普通の学生と同じように過ごすことができる肩書きである。 入学試験などは特になく、入学金と授業料は特別価格となる。 当時4月入学の研究生は出願を締め切っており、ダメ元で教務に頼み込んだ。 ボスの力添えもあったのか、イレギュラーながら4月から研究生として在学させてもらえることになり、 危惧された履歴書上の空白期間の発生は回避された。 各方面のみなさま、ありがとうございます。

院試には落ちたものの卒業には変わりないということで、 3月上旬にそれらの手続きを済ませ卒業旅行に出かけた。

つづく。 進路選択ものがたり(8) - Baggage Claim