進路選択ものがたり(5)

あらまし

進路選択の思い出話です。

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今日は短め。

内定式

内定者研修でブルーになった筆者のもとには、早くも10月1日の内定式の案内が届いた。 特に何をするというわけでもないのだが、 内定式と聞くといよいよこの会社に一生を捧げる覚悟を問われているような気がして、気が重かった。

内定式は都内のホテルで行われた。 形式的ではあるが内定通知を受け取ったのち、役員の方との懇親会に参加したのだが、ここでひとつ事件が起こった。 これまで世話を見てくれた人事の方が異動され、後任に新卒2年目の方が就くことが発表されたのである。 この異動イベントの発生がこの後の内定辞退までの流れを加速させたと言っても過言ではない (この後にももう少し事件が起こる)。

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内定式のため上京したときに出会ったDEAN & DELUCA のコーヒー豆

意識の変化

夏休みを終えたころには、 先生をはじめ周りの方々の手厚いサポートにより、なんとか自分がやりたいこと・やるべきことを理解しつつあった。 自分でやることを考えられるようになると研究というのは俄然おもしろくなってくる。 加えて、ちょうどいいタイミングで教員向けの中間発表が迫っていたこともあり、 周囲の同期がブルーになるなかわりとノリノリで準備を進めていた。

内定式と中間発表を終えた10月頭、 この頃から先生にちょいちょい修士行ったら?という声がけをいただくようになった。 もともとこの先生はめちゃくちゃすごい先生で、 勉強を怠けてきた人間がとてもついていけるわけがない(先生にとって教育を施す価値のない)と思っていたので、 自分のとこに置いてやってもいいと言ってもらえるなんてこれほどラッキーなお話はない。 だが、内定式も院試も終わったタイミングなので、 ここからの進路変更は多方面に迷惑をかけることに加え、 履歴書に傷がつくリスクもあったことから決断できずにずるずると過ごす日が続いた。

つづく。 進路選択ものがたり(6) - Baggage Claim