青森をぐるぐるしてきた(2)

はじめから読む場合はこちら。 青森をぐるぐるしてきた(1) - Baggage Claim

過去記事の一覧はこちら。 記事一覧 - Baggage Claim


Day2(1)

目が覚めるとあたりは薄明るくなり始めていた。 案内役の達成感にあふれた顔を見て、大間に到着したことを察する。

f:id:pur_usupr:20200714224045j:plainf:id:pur_usupr:20200714224057j:plain

仙台から直線距離にして370km、本州の最北端とまぐろの一本釣りで知られる街である。 目を凝らすと、津軽海峡をはさんで北海道が見える。 夜明けの時間帯でありながら、連休とあって観光客の姿がちらほらとみられる。 港では、函館へのフェリーが出発の準備をしていた。

f:id:pur_usupr:20200714224415j:plain

大間を発ち、海峡ラインを通って南下。 道路で遊ぶ猿に遭遇するなど、まさに辺境の地。

f:id:pur_usupr:20200714231321j:plain

大湊で小休憩ののち、大湊線に沿って野辺地方面へ。 4号線を通り青森市街に入るころには昼になっていた。

三角形の外観が特徴的なアスパムに立ち寄り、リンゴジュースなどご当地品を味わう。 その後、近くにある八甲田丸を見学。 本州と北海道を長年結び続けた船体には、鉄道車両の搭載設備が遺構として残されていた。 さぞ手のかかる工程であったろうなどと邪推してみる。

f:id:pur_usupr:20200714232012j:plain f:id:pur_usupr:20200714232002j:plain

余談だが、筆者は青函トンネル開通後の生まれでありながら青函航路を一度だけ使う機会に恵まれたことがある。 小学校の修学旅行で函館に行った時のことで、ナッチャンReraと呼ばれる日本最速のカーフェリーに乗船した。 通常4時間ほどかかるところを半分の時間で結んでいたのだが、残念ながら定着はせず、わずか一年で撤退。 現在は台湾に活躍の場を移しているようで、今思うと非常に貴重な経験である。

ナッチャンRera - Wikipedia

つづく。 青森をぐるぐるしてきた(3) - Baggage Claim