コスレポの季節

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夏至が近づき、どんどん日がのびている。 この時期になると思い出すのがコスレポに追われた過酷な日々である。

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これを存じない読者に向けて解説すると、 この分厚いファイルはコスレポと呼ばれる、サークルで開発したくるまの設計書である。 曲がりなりにもJIS規格に沿って描く部品一つ一つの図面とその製造工程、そしてそれらのAssyなどが記されており、 ページ数は1000を優に超える。

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これを締め切り1週間くらい前からメンバー総出で作成するのだが、 当然日程はカツカツなので期間中はまず自宅の布団で寝ることなどできない。 早朝、シャワーを浴びるために一時帰宅が行われるわけだが、 徐々に明るくなりゆく空を眺めながら帰宅するというのは何とも言えず絶望的なものだった。

コスレポに追われることがなくなった今も、 夜明けの時間帯に空を見上げるとあの過酷な日々が鮮明に思い出される。 二度とやりたくないと思う一方、 やるんじゃなかったと思うわけでもないというのは我ながら何とも不思議だ。 残りの人生であとどれくらいそんな感じのイベントを経験をできるんだろう。