JR北海道のフリーパスが最強を超えてきた件
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驚くべきニュースが飛び込んできた。 筆者も過去お世話になったJR北海道の特急乗り放題フリーパスがさらに安くなるという。
どれだけお得かは言及するまでもないだろう。 新千歳から旭川までを往復するだけでも元が取れてしまう。 釧路、網走、稚内などに至っては片道運賃にも満たない価格設定だ。 なぜこのような価格で切符が売り出されているのか。筆者には、JRが最後の賭けに出ているように見える。
JR北海道はもともと（土地柄）、経営条件が非常に厳しい。 そこに、今回の自粛騒ぎが拍車をかけ、 ついには特急列車の運行体系の大幅な改変が発表されるなど、暗いニュースが後を絶たない。 JRは一民間企業であるから、その気になれば札幌近郊を残して残りの赤字区間は全廃なんてこともできなくはない。それをやらないのは、提供サービスの公共性が高いからに他ならず、利用者がいる限りはたとえ赤字でも全力でサービスを維持しようとする。
しかし、今はその利用者すらもいなくなりつつある。利用実績だけでも何とかして残すべく、「お金のことはもういいから！とにかく来て！乗って！」というJRの叫び声が聞こえてくるようだ。これでもなお利用者が集まらなかった場合、残された道は鉄道事業から手を引き新たな事業を模索することであろう。
もし今日の記事がきっかけで、 この切符を使って北海道に旅に出る読者が現れたら、 それは筆者にとってかけがえのない喜びである。 もし決意に至らないようであれば、筆者の旅行記がその一助になるかもしれない。
