大学院生がメールで使えそうなフレーズを紹介してみる

あらまし

電子メールを書く際に、少しだけ日本語ができる人感を醸すために筆者が使うフレーズの紹介です。

過去記事の一覧はこちら。 記事一覧 - Baggage Claim

メールを書くときの困りごと

本記事で指すメールとは、かしこまった業務用のメールである。大学院生は、思いの外こうしたメールを書く機会が多い。学内の連絡や就職活動、あるいは社会人の方と研究をすすめる上でやり取りすることもあるだろう。

こうしたメールを書く際の悩みが、ちょっと気を抜くと定型文を並べたてた堅苦しい文章ができあがってしまうことである。できることなら少しおしゃれな言い回しをかませ、相手をオッと思わせたい。そんなときに使えそうなフレーズをいくつか紹介したい。

感謝を伝えたいときに便利なフレーズ

相手への感謝を伝えるときには、「相手のナントカに対し、ありがとうございます/感謝いたします」などと書くことが多い。このナントカをつらつらと書くのはおしゃれではない。ここで便利なのが

  • ご高配頂き
  • お取り計らい頂き

の2つである。わりと汎用性が高いうえ、スマートに相手を持ち上げることができる。そして素晴らしいことに、このフレーズは相手へのがんばりを要求するときにも使えてしまう。「ご高配頂きたく」などと言われたら相手もがんばりたくなってしまうハズである。 相手へのがんばり要求に特化した

  • ご賢察ください

も挙げておく。その他にも、

  • 温かなお言葉
  • ご助言
  • 迅速なご対応
  • ご教示頂き

などもなかなか便利である。

やらかしたときに便利なフレーズ

謝罪メールは、書くのが億劫なメールの代表格である。これも、自身のやらかしを長々と書くのはおしゃれではない。

  • 不行き届きにより
  • 不手際により

などで自らの失態を簡潔に相手に伝えたい。やらかした原因をつらつら書くくらいなら、やらかしたことにより相手にどんな被害が生じるのか、あるいはどのようにリカバリするかを書くことにエネルギーを注いだほうが良い。

  • 恐れ入りますが
  • ご容赦ください

は、(ボスなどに)大目に見てもらいたいときに便利である。

  • 可及的速やかに

も関連フレーズとして紹介しておく。

構いません系のフレーズ

「問題ありません」「構いません」といった言い回しは素直ではあるが、大学院生が使うにはちと上から目線な気がして気が引ける。そんなときには

差し支えありません

が適度に腰の低さを表現できて便利である。 蛇足だが、

いかがでしょうか

と提案されると受諾もお断りもわりと気楽にできる感じがあり、積極的に使っていきたい。

終わりに

並べてみると意外と少なかった。 この他によく使うフレーズなどがあればぜひお寄せいただきたい。