三陸のBRTを乗りつぶしてきた(後)
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後編
車庫から専用道を観察してみる。 単線の線路幅でつくられているため、バス同士が行き違うことは難しい。 しかし、運行本数が鉄道と比べて大幅に増加していることから、駅以外の地点にも交換設備がいくつか設けられている。 感応式の信号が設置されており、シンプルな閉塞制がとられているようだった。
また、従来踏切だった場所は感応式の信号機が設置され、 バスの接近を検知すると交差する道路の信号は赤現示となるとともに、 専用道に誤侵入防止のため設置されているゲートが開くしくみ。 基本的にバスが踏切で待たされることはないようだった。
ふたたびブルーシティリボンに乗り込み北へ。 陸前高田などはまだ更地が目立つ。
大船渡市街を抜けると終点の盛。 さらに海沿いを北上する三陸鉄道との接続駅であるとともに、貨物専用路線を有する岩手開発鉄道の起点でもある。 大船渡市街からは少し離れているため、時間をつぶせる場所はあまりない。
これにてBRTの完乗を達成。18切符では三陸鉄道に乗車できないため、 再び気仙沼へ。大船渡線に乗り換え、一関を目指す。
大船渡線は複雑な政治的背景に由来し、竜のような線形をしている。 それにちなみ、ドラゴンレールという愛称がつけられており、わりかし浸透している印象。
三菱マテリアルの工場がある陸中松川駅では かつての貨物輸送の名残が見受けられ、テンションが上がった。
一関からは東北本線。動くプレハブこと701系に乗って帰仙。 なかなかお尻に厳しい旅程だった。