座右の銘(4)
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座右の銘シリーズも早くも4回目を迎えた。 勘のいい読者ならばお気づきだと思うが、 今日の記事にも座右の銘は出てこない。 そもそも座右の銘が濫立してしまっては、それらが座右の銘が持つ役割を果たしているとは言い難い。 それらひとつを包含した新たな座右の銘を見つける必要があろう。
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閑話休題、 論文や教科書を読んでいるとしばしば「勘のいい読者」になれない問題が発生する。
学術書の「勘のいい読者は気づいたであろうが…」とか「注意深い読者ならお気づきになっただろうが…」とかいう記述、気づいたことない
— きりねこ (@kiricat848) April 5, 2020
このツイートへの反響を見るに、 おそらく「勘のいい読者」という表現に対しもやっとした経験を持つ人は少なくないようだ。 間接的に「気づかなかったお前は勘が鈍い!」と言われているのだから無理もない。
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今日の記事で「勘のいい読者」になれた方は、 おそらく本ブログを定期的に覗いてくださっているのであろう。 この事実こそ、「勘のいい読者」になるためのすべてを物語っているように思う。 勘は運ではないので、勘がないことを嘆くというのはナンセンスである。 そして「勘のいい読者」ならばこの結論自体も自明であり、 それを偉そうにブログの記事にすることを情けなく思う今日この頃である。